宇 善 喧嘩。 ◆煉炭と宇善

は?…いや、だから何…、 ギョッとして文句を言おうと宇髄さんの顔を見上げたら有無を言わせない表情をして俺を見下ろした。

俺に何か恨みでもあんの?恨みなら俺の方がいっぱいあるけど?男前だからって何でもかんでも許される訳じゃねーからね?分かってます?男の俺から見ても男前って分かるから嫁さんが3人も居るんでしょうねチクショウ羨ましいわ爆発しろよこの野郎。
煉獄さんの話してる相手は思っていた通り、知っている者だった。 女が、禰豆子ちゃんが好きなのに何故宇髄の真剣な表情と鍛え上げられた体を見ただけでこんなにもドキドキしてるのか善逸は戸惑って頭の中が混乱する。 「い…きなり、何するんですかあんた…」 腰を支える腕に掴まり、爪を立てて睨み上げる。 大きな手に丸くて柔らかな頬を触れられてビクッ!と体を震わせると赤くなった顔が宇髄を見上げて大きな目を潤わせた。 スプーンを握ったまま泣きそうな表情でを見下ろす善逸に炭治郎が心配そうに見つめた。
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音が頭の中に響きぐわんぐわんと脳ミソをかき混ぜられるようで気分が酷く最悪だ。

慣れた匂いに包まれ安心して体の力を抜いて背中を宇髄の胸に預けてると熱い吐息と共に耳朶と甘噛みされ善逸は腰の辺りに電流のような刺激が走るのに声を上げる。

外から部屋を見上げた時、窓から中の光が見られなかった時から嫌な予感はしていた。

俺と帰ろう…?」 寂しそうな音を出す宇髄が本来は冷えた水面のよう静けさを奏でるのに今はその音が鳴りを潜めてる。

気まずさで素直に前に出れる筈もなく炭治郎の背中に隠れてしまう。

「…宇、髄さん…」 善逸は余りにも胸がドキドキして苦しくなってくる。

宇髄にお前のお弁当が良い、とか言って欲しかった訳じゃない。

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