あ つもり ラプンツェル。 グリム Grimm 矢崎源九郎訳 ラプンツェル

すると 魔女 ( まじょ )が、 恐 ( おそ )ろしい 目 ( め )つきで、 睨 ( にら )みつけながら、こう 言 ( い )いました。 35
舞台は、「お伽話症候群(フェアリーテイル・シンドローム)」の治療に特化した隔離病棟 みんなここを『楽園』って呼ぶけどね、そんなわけがあるものか
」 と、たずねました 少女 ( むすめ )はまた 「あたし、あなたとご一しょに 行 ( い )きたいんだが、わたしには、どうして 降 ( お )りたらいいか 分 ( わか )らないの
お菓子の家が出てくるのは『ヘンゼルとグレーテル』じゃないか!」 ラプンツェル 「ちょっと設定を借りたのよ」 王子 「王子の出てこない話をチョイスするなんてひどいじゃないか!! 僕に出逢えなくてもいいって言うのかい!?」 ラプンツェル 「せいせいするけど」 王子 「ひどい!!!!!」 語り手 「ああっ、王子しっかりなさってください!」 ゴーテル 「でもラプンツェルや、このあとお菓子の家からは魔女が出てくるはずだろう それからは、 見 ( み )えない 眼 ( め )で、 森 ( もり )の 中 ( なか )を 探 ( さぐ )り 廻 ( まわ )り、 木 ( き )の 根 ( ね )や 草 ( くさ )の 実 ( み )を 食 ( た )べて、ただ 失 ( な )くした 妻 ( つま )のことを 考 ( かんが )えて、 泣 ( な )いたり、 嘆 ( なげ )いたりするばかりでした
わかい 王子 ( おうじ )さまよりも、おばあさんのほうが、ひきあげるのに、ずっとおもいわ ラプンツェルは王子の 首 ( くび )にだきついて、 泣 ( な )きました
愚かしいと笑い飛ばしますか 目まぐるしいアリス
「 何 ( なん )だって、お 前 ( まえ )は 塀 ( へい )を 乗越 ( のりこ )えて 来 ( き )て、 盗賊 ( ぬすびと )のように、 私 ( わたし )のラプンツェルを 取 ( と )って 行 ( ゆ )くのだ? そんなことをすれば、 善 ( よ )いことは 無 ( な )いぞ そして、王子がやってきて、 ラプンツェル ラプンツェル おまえの髪をたらしておくれ と、よびかけたとき、その髪の毛をおろしてやりました
魔女によって、高い塔に閉じ込められた魔法の長い髪を持つラプンツェルが、幸せを見つけるまでの物語だ あの擦り切れた絵本のことをみんな『聖書』と呼んで、なにより大切にしているんだ」 「ここ? ここは、病院だよ
「あたし、ごいっしょにいきたいんですけど、でもどうやっておりていったらいいのかわかりませんわ 王子 ( おうじ )は人声をききつけて、その声になんだかききおぼえがあるように思いましたので、声のするほうへと歩いていきました
しかし、結婚式前にはラプンツェルはコロナ王国の王宮のしきたりに馴染むことができずにユージーンのプロポーズを断ったり、城を抜け出しコロナの壁を乗り越えたりしています この 夫婦 ( ふうふ )の 家 ( うち )の 後方 ( うしろ )には、 小 ( ちい )さな 窓 ( まど )があって、その 直 ( す )ぐ 向 ( むこ )うに、 美 ( うつく )しい 花 ( はな )や 野菜 ( やさい )を一 面 ( めん )に 作 ( つく )った、きれいな 庭 ( にわ )がみえるが、 庭 ( にわ )の 周囲 ( まわり )には 高 ( たか )い 塀 ( へい )が 建廻 ( たてまわ )されているばかりでなく、その 持主 ( もちぬし )は、 恐 ( おそ )ろしい 力 ( ちから )があって、 世間 ( せけん )から 怖 ( こわ )がられている 一人 ( ひとり )の 魔女 ( まじょ )でしたから、 誰一人 ( たれひとり )、 中 ( なか )へはいろうという 者 ( もの )はありませんでした
あの、まことに素晴らしいネーミングセンスで……」 ゴーテル 「そうだろう!? ふふん、わかりゃいいんだよ」 語り手 「はい、ほんと申し訳ありませんでした 魔女というウワサ
25